愛犬の困った行動。その本当の原因は?
あなたの大切な家族・パートナーであり、癒しをくれるワンちゃん。
そんな愛犬ですが、ときにはあなたを困らせることもありますね。
少しその原因について考えてみましょう。
あなたの愛犬が人や車などに対して、激しく吠えてしまう原因は、「不安」や「恐怖」に
あります。実はワンちゃんにとっては、外で見る人や車は怖いものなのです。
それを改善するのは簡単です。
愛犬に「怖くないよ」ということを伝えてあげればいいのです。
愛犬があなたの側に入れば安心。という気持ちをもってくれたら、お散歩中などに過剰に吠える
ことはなくなるのです。
愛犬が噛みついてきたり、体当たりしてきたり、飛び掛かってきたりするのは、
「僕(私)の方が偉いんだ~」という気持ちを誇示するためです。
ちょっと厳しい言い方をすると、愛犬がまだあなた(飼い主)に服従していないということです。
犬は本来、野生の中で群れをなして生きてきました。上下関係の中で、上のものは力を誇示し
周囲を警戒して行動し、下のものはそれに守られることで安心感を得るわけです。
だからといって単純に愛犬との上下関係を厳しくすればいいというわけではありません。
自然に「飼い主(あなた)に従うことが嬉しくて安心」という気持ちにしてあげることが大切なのです。
このようにあなたを悩ませる愛犬の行動には、全て原因があり理由があります。
原因と理由がある以上は、そのための解決策もあるということです。
愛犬の困った行動は、正しい方法さえ知っていれば、誰にでもしつけることができることなのです。
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犬の行動心理学 ~好きだから陥るしつけの罠~
実は犬のしつけは、愛犬が可愛いあまりに、一生懸命になり過ぎてしまうほど失敗しやすいという傾向があります。
というもの、しつけ本などに書かれている内容など、一般に広まっているしつけの方法では、やればやるほどあなたの愛犬が手に負えなくなるような間違えた方法が、さも当たり前のように言われていたりするからです。
その一つは、おやつやおもちゃを使ったしつけ。これもやり方を間違えるとさらに手に負えなくなります。
例えば、お座りを教えるためにボールを使うとします。
確かに、ワンちゃんは素直にお座りをするかもしれません。しかし、これはただボールに欲しいだけに過ぎません。あくまでもモノに釣られているだけで、しつけがうまくいっているわけではないのです。
ちょっと難しい言葉ですが、"行動心理学"の観点から考えると、犬には2つの本能があります。
一つ目は、獲物を獲得しようといいう狩猟本能、
二つ目は、群れの上下関係の中で上位の者に従いたいという服従性の本能です。
しつけにおやつやおもちゃなどを使って、「モノが欲しい」という気持ちにさせるのは、一つ目の狩猟本能を旺盛にさせてしまっているのです。つまりおやつがおもちゃが愛犬からすると"獲物"なわけです。
そうすると、あなたの愛犬は攻撃的な本能が強くなり、ますます手に負えなくなってしまうのです。
このように、愛犬のしつけのつもりでしていることが、実は逆効果になってしまうこともあるのです。
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犬のしつけも、子供を育てるのも同じ
犬の行動心理学などと聞くと、
「何だかみんなと同じで個性のない犬が育ってしまいそう」
そう心配する人もいらっしゃるかもしれません。
あなたもそう思ったとしたら、それが正しいのです。
実は多くのしつけ教室やしつけ本で言われているのは、まるで警察犬訓練所で行われて
いるような、"命令を忠実に聞くようにするだけ"しつけの方法なのです。
あなたの家族として、パートナーとして、癒し存在として愛犬をしつけるのであれば、
あなたの愛犬だけがもっている習性や個性にあわせたしつけを行うべきなのです。
そういう意味では、愛犬のしつけは、子育て・育児と似ているところもありますね。
育児を経験されたことがある方ならわかると思いますが、苦労も多いながらも「自分らしく健やかに育ってほしい」と願い、愛情を込めて子育てをしていたはずです。
犬のしつけだって同じです。
あなたの愛犬らしさを大切にして、愛情を込めて、しつけることこそが重要なのです。
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遠藤和博
犬しつけ教室の遠藤ドッグトレーニング(千葉県柏市)の代表。全国の犬訓練競技会などで輝かしい実績を残し、2006年・2007年には「TVチャンピオン子犬しつけ王選手権」で2年連続優勝を果たした。
さらに2008年には、これまでの知識と経験を凝縮したDVD教材「遠藤和博の愛犬のしつけ法」をインターネット限定で公開。全国の愛犬家から「愛犬がお利口さんになった!」という喜びの声が相次いでよせられている。
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遠藤和博の愛犬のしつけ法 口コミ・感想・評判
「遠藤トレーナーの犬のシツケ講座」を購入した早川やよいさん(45歳)の体験談です。
そんなななが淋しくないようにと弟を迎えることにしたのが「えいと」です。「えいと」はやんちゃで、わがままで、鳴くわ・吠えるわ・ななのしっぽにかじりつくわで毎日が運動会のようでした。
わが家はななちゃんを飼うのが始めてで飼い方、しつけなどがわからないことだらけで迷いながらの犬育てでした。
そんなときに遠藤さんのホームページにめぐり逢いました。早速○○を買い求め先生の言っている通りにしたところ、あんなにヤンチャだった「えいと」が本当におりこうになりました。
無駄吠えがなくなり、散歩の時の横について歩けるようになりました。しかし何と言っても犬を飼うときの心構えを教えていただけました。
リーダーは人であること、愛情を持って接すれば通じること、エサではなくても犬は指示にしたがうことができることなど、勉強になることがいっぱいでした。今では落ち着いた毎日です。感謝感謝です。
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ボランティアの方から聞いた話
最近捨て犬を保護した里親を募集しているボランティアの方とお話をする機会がありました。
相変わらずせっかくの愛犬を放棄してしまう飼い主さんが減らないとのことだったのですが、一部には「思ったように犬が懐かない」「無駄吠えやトイレのことが困る」という理由で飼う気がなくなってしまう人もいるようです。
そんなつもりならペットを飼うな!というのがまず思うことなのですが、このようなしつけの問題で可愛い愛犬と暮らすのが苦痛になってしまうのは悲しいな...。とも感じます。
きちんとやり方を学べば大抵のワンちゃんはいい子になります。そういう生き物ですから。